サーモグラフィカメラへの接続性の拡大のためにマルチドライバ対応したサーモグラフィシステム。顕微鏡、医学、オートメーション等の専門分野ごとにGUIを持ち、共通のデータ形式で一貫して長く利用することができる。Windows7から利用することが可能。
対応O/SはWindows7から11、対応ドライバを追加、世界中のユーザーが旧式、新型のサーモグラフィカメラを利用できる。計測妥当性を追求し、最新の技術を搭載。データ出力、統計解析等、温度計測が重要なユーザー、研究者のためのアルゴリズム、開発担当者が必要とするデータ取得に適したシステムとなっている。
ギガビットイーサネットによるPCダイレクト表示により、パソコン上でリアルタイムに画像表示、解析を行うことが出来ます。
近年パソコンの処理能力はマルチコア・メニーコア化、大容量メモリ、SSD採用により非常に向上しており、低コスト・高パフォーマンスの画像処理装置と言えます。サーマルヴューXはパソコンに直接熱画像データを送り、リアルタイムに熱画像を表示、処理、解析が行えるようにしています。
サーマルヴューXはリアルタイムに全画素の温度データを取得します。
言い換えれば、画素数分の放射温度計を並べリアルタイムに計測している事と同じ事になります。
熱画像のみ、あるいは中心1点の温度測定に比べ情報量が多く、より多彩な解析が可能です。
マウスオーバーで簡単に測定温度を確認できます。
どこが何℃だったのか熱画像上にマウスを動かせば、温度と座標が表示されます。
マウスなので非常にスムーズにカーソル移動できます。データ出力せずとも簡単に温度確認ができます。
サーマルヴューX-HR-B は、使用するカメラの画素数に関わらず640x512ドットの大画面で表示します。
画素数が少ないと画像が小さくなり局所の発熱など視認しにくくなりますが、サーマルヴューXでは大画面で確認できます。
画像だけ処理するので、温度データは画素数のまま別に保持されます。
ギガビットイーサネットとは通信速度を1Gbpsに高めた高速Ethernet規格であり、USB2.0の理論値480Mbpsの2倍以上の速度規格にあたります。また最長で理論上100mまで伸ばすことができる通信規格でもあります(USBは5m)。
サーマルヴューXHRでは全機種ギガビットイーサネットインターフェースを搭載した高速通信サーモグラフィです。
パソコンからの制御が可能で、ワンクリックでNUC(熱画像の均一性補正)を行うことが出来ます。
サーモグラフィにおいてNUCは非常に大事な処理になります。
室温付近の赤外線の変化を感知するサーモグラフィは、周囲の変化にも敏感に変化してしまい、結果熱画像の均一性が崩れてしまうからです。
通常自動で行われますが、サーマルヴューXでは任意のタイミング(例えば画像保存直前)にマウスクリック1つでNUCすることができます。
熱画像を全画素の温度情報付で保存することが出来ます。 サーマルヴューXではワンクリックで瞬時に保存することが出来ます。リアルタイム表示を止めることなく、極めてスムーズに行えます。
ファイル名は自動でナンバーと撮影時間が入るため、管理も簡単です。また保存データにはミリ秒まで撮影時間が記録されます。
ワンクリックで連続した熱画像を1つのファイルに保存することが出来ます。設定枚数分だけ静止画を連続で撮影することも可能です。
動画のように動作中の温度を撮影したり、デジカメのように数枚をまとめてとることでベストショットを選択することも出来ます。
時間は各フレームミリ秒単位まで記録されます。あとからいつ撮影したフレームか全てわかるようになっています。
データはAVIファイルとして一般的な動画ファイルに変更することが可能です。マルチスレッド、メニーコアに対応した新しい処理で、画像処理とは別ループで保存を行うため、リアルタイム表示を止めることなく、極めてスムーズに行えます。
サーマルヴューXの全機種で保存データの解析を行えます。
内容はシリーズ・タイプによって異なりますが、画像表示、表示温度範囲変更、全画素温度処理、放射率・背景温度変更、放射率・背景温度変更による画像表示変更、ビットマップ出力、CSV出力など標準で使える機能も数多くあります。
それぞれ描画し、その下に温度情報と座標を表示することが出来ます。
サーマルヴューXでは熱画像表示中でも、保存画像でもマウスで簡単に描画することができます。描画指定領域のデータは、即座に表示され、数値比較が出来ます。
画面上に描画したライン上のプロファイルを表示することができます。
ボタンクリック1つで該当ラインのプロファイルを表示することができ、簡単かつ即座に表示できます。
全画素温度のヒストグラムを表示することができます。
ボタンクリック1つで、簡単かつ即座にヒストグラムを表示できます。
サーマルヴューXでは全画素の放射率・背景温度の変更だけでなく、描画したポイント・ライン・エリア上の放射率・背景温度を変更することもできます。
値を変更し、ボタンクリックするだけで、簡単に該当箇所の温度が再計算され、リアルタイム表示であれば、そのまま結果が反映されます。
サーマルヴューXでは局所の放射率・背景温度設定を変更できます。そのため測定値は再計算されますが、その値に従って局所の色表示も再計算、反映されます。
そのため、温度値だけでなく、色表示のよって局所の変化を視認することが容易にできるようになります。
熱画像上に描画した指定領域の温度データをCSV出力することができます。
サーマルヴューXではワンクリックで瞬時に保存することが出来ます。
リアルタイム表示を止めることなく、極めてスムーズに行えます。
CSVデータは指定のフォルダに保存されます。
ファイルにはデータ元が記載されるため、カメラからの直接取得データなのか、保存データなのか、どのデータなのか、が分かるようになっています。
全画素の温度データをCSV出力することができます。
サーマルヴューXではワンクリックで瞬時に保存することが出来ます。
リアルタイム表示を止めることなく、極めてスムーズに行えます。
CSVデータは指定のフォルダに保存されます。
ファイルにはデータ元が記載されるため、カメラからの直接取得データなのか、保存データなのか、どのデータなのか、が分かるようになっています。
ビットマップ画像を出力することができます。
サーマルヴューXではワンクリックで瞬時に保存することが出来ます。
リアルタイム表示を止めることなく、極めてスムーズに行えます。
ビットマップデータは指定のフォルダに保存されます。
ファイルにはデータ元が記載されるため、カメラからの直接取得データなのか、保存データなのか、どのデータなのか、が分かるようになっています。
保存したデータを一時的にサムネイル中に表示させておくことができます。表示させたデータはサムネイルのダブルクリックで解析画面に呼び出すことができます。
これによりその都度開く必要なく、すぐに解析することができます。
サムネイルへの保管は静止画、動画保存時に自動的になされます。
サーマルヴューXの基本の熱画像色となります。白黒、アイロンホット、レインボー、赤青の4色です。
白黒はセキュリティや野外の画像表示に、アイロンホットは低温から高温まで温度幅がある時に、レインボーはコントラストをつけたい時に、赤青は良く使用される標準的な熱画像色です。
サーマルヴューXの基本の熱画像色に加え、黒白、赤青(解析)の2色が加えられています。
黒白は大変画像表示の美しい配色で、赤青(解析)はコントラストの強い赤青にしたい場合に使用します。マニュアルゲインで調整して使用します。
差分機能のついたTDシリーズ専用の熱画像色です。赤青(差分)とレインボー(差分)の2色が加えられます。
ともに色の中心部は黒色でTDシリーズのゼロオート機能を使用すると黒い部分が差分0℃に当たり、温度差を見やすくしています。
赤青(差分)では中心より高い温度が赤、低い温度が青となり、温度差がプラスかマイナスかの判断がしやすくなっています。
レインボー(差分)は中心を黒とした差分でコントラストをつけたい時に使用します。
予めユーザーが決めたファイル名を挿入することができる機能です。
6つのショートカットボタンにファイル名を記憶させることができ、熱画像保存前にクリックすることで、ファイル名に情報を追加することができます。
ワンクリックで簡単に保存できるサーマルヴューXでは、多くのデータを取得できるため、ファイル管理が重要になります。
処理前、処理後、被験者名、ワーク名、チャンバ-番号など、予めファイル名に挿入しておくことで、フォルダで探す時点で目的のデータをみつけることができるようになります。
ファイル名挿入ボタンに加え、リストに予め決めたファイル名を載せておき、挿入することができます。
リストには測定対象名や実験条件が多い場合に使用します。
例えば、ゴム、セラミック、樹脂、鉄、酸化鉄、・・・など入れておき、保存時にリストを選択、ボタンクリックすることでファイル名に挿入することができます。
サーマルヴューXではデータロガーのように、指定した領域のデータを時系列にCSV出力することができます。
1つのCSVファイルに出力し、経過時間も残るため、保存後エクセルでグラフ作成を簡単に行うことができます。
サーマルヴューXでは熱画像の全画素温度データを連続でCSV出力することができます。
1データごと別々のCSVに出力していきます。全画素の温度データをCSVで経時的に欲しい、あるいは別途ユーザー側で解析ソフトウェアを使用するなど、という場合に使用されます。
ユーザーによるオフセット機能です。測定値と参照値を入れ、オフセットボタンをクリックすることで、測定値を参照値に合わせ込む、キャリブレーションを行うことができます。
サーモグラフィでは精度に幅があり、また環境の変化などによって誤差の大小ができます。
測定環境に黒体炉や熱電対、その他参照できる温度がある場合、その温度に合わせ込むことで精度調整することができます。
また、オフセットは単純な加減ではなく、感度全体に行われるため、オフセットした温度以外でも有効です。
アプリケーション上で2画像を大きく見ることが出来ます。
リアルタイム画像を表示しながら、隣に解析画像を表示させ、比較しながら解析したり、人にそのまま比較画像を見せることができます。
どちらも画面ごとに温度バーを操作できるため、簡単に比較できるため、操作時間の短縮にもなります。
1つのコントロール調整で2画面の温度バーを同時に変更することができます。
1つずつ変更する必要なく、2画像を比較したい場合に使用します。
2つの熱画像を差し引きし、1つの差分画像を作成します。
保存データを呼び出し引く側のデータ(基準)と引かれる側のデータ(データ)をセットし、差分ボタンをクリックすれば簡単に差分画像を表示することができます。
表示された差分データは温度マウスオーバーでの温度表示や温度バーでの調整を行うことができ、かつ画像上の中心温度を0℃に合わせるゼロオート、また差分色2色を使用することができます。
カメラ画像取得中にリアルタイムに熱画像と次に取得した熱画像の差分を表示させることができます。
順次時間的に隣り合う熱画像を差分していくため、瞬間的な変化を捉えるのに適しています。
カメラ画像取得中に予めセットした熱画像とリアルタイムに取得した熱画像の差分を表示させることができます。
予めセットした基準画像に対し差分していくため、基準をセットした時点からの総変化を見ることができます。熱量のトータル変化や消費エネルギーの総量を推定、基準セット時の温度オフセットをキャンセルするなど、の使用方法があります。
設定した一定間隔で熱動画を自動保存していく機能です。
1秒から2時間まで1秒単位で設定することができます。
サーマルヴューXでは動画撮影は高速に行われるため、データ容量があっという間に膨れあがっていきます。そのため必要なデータのみ取得する、あるいは夜間に無人で自動計測したい、などの用途に使われます。
設定した一定間隔で指定した領域の温度データを自動保存していく機能です。
1秒から2時間まで1秒単位で設定することができます。
データロガーのように経時変化を取得したい場合に使用します。
高速にデータ取得する必要がない場合や、夜間など長い時間無人で試験をしたい場合に使用されます。
設定した一定間隔で差分画像を自動保存していく機能です。
1秒から2時間まで1秒単位で設定することができます。
リアルタイムに表示される差分画像を保存してきます。
後から差分画像を作成するのが手間な場合、データ容量を大きくすることなく差分動画を保存することができます。
設定した一定間隔で指定した領域の差分温度データを自動保存していく機能です。
1秒から2時間まで1秒単位で設定することができます。
データロガーのように差分温度の経時変化を取得したい場合に使用します。
高速にデータ取得する必要がない場合や、夜間など長い時間無人で試験をしたい場合に使用されます。
XA6150専用の高速撮影用機能オプション。640x240画素で1秒間にMAX100フレームの撮影が可能になります。
非冷却式としては最高水準のフレームレート。通常高速で50~60Hzのところを、仕様画素数を限定することで100Hzまで高めた高速技術。
XA6150専用の高速撮影用機能オプション。640x120画素で1秒間にMAX200フレームの撮影が可能になります。
非冷却式としては最高水準のフレームレート。通常高速で50~60Hzのところを、仕様画素数を限定することで200Hzまで高めた高速技術。
XA3150では1200℃(オプション)、XA6150では2000℃計測が可能です。
炉内外監視、焼き付け工程、エンジンモニタリングなど高温現象の熱画像計測用機能。
遠隔にサーモグラフィ計測を行っている間に異常温度を検知した時、登録したメールアドレス先に温度情報付でメールが送る設定ができます。
制御PC内のOutlookを利用して送信します。また、データは時間情報と共にPC内に保存することが出来ます。
XA6150にはオートフォーカス機能が搭載されています。
ワンクリックで簡単に焦点を合わせることが可能です。
リアルタイムに温度データを平均化しノイズを低減することができます。
平均化なしでもNETD0.05℃以下の高感度データから偏差を狭め、再現性高いデータにすることができます。1フレームごとにずらして処理を行うため、平均化しても遅延は感じられない高速処理になっています。シリーズ、タイプにより標準搭載、オプションかは異なります。
USBカメラやPC搭載のカメラから得た画像をアプリケーション上に表示することができます。
別途用意したカメラの画像を用いることで、可視カメラや近赤外カメラの画像と熱画像を照合することができる。大きさは任意に変えることができるため視野角の違いを補正することも可能です。
サーマルヴューXはクリック1つで使えます。接続ボタン、カメラ選択、撮影ボタンの3ステップですぐに画像が表示されます。
静止画保存、CSV出力など、データ保存も1クリックで簡単にできます。
画像内温度を用いて自動的にオフセットを行うことができます。
基準を自動で参照位置に合わせ、サーモグラフィの精度を参照位置の温度とすることができます。
保存した動画データを100枚まで平均化し1つのデータとすることできます。
画面上表示された2つの画像データを、ワンクリックで横に並べてビットマップ出力することができます。
刺激前、刺激後など前後の比較データを並べた画像を作成したい時に簡単にビットマップ化することができます。また後からどの画像がどの画像との前後画像なのか簡単に分かり、管理上の手間も削減できます。
円・楕円形に描画して温度取得することができます。
平均値、最高値、最低値だけでなく、円内すべての画素の温度データをCSV出力することもできます。
指定温度範囲を一色塗りつぶすことができます。
特定範囲のアイソサームを作ることで温度の境界や分布を確認し、熱の伝わりやホットスポットの視認性を高めることができます。
指定温度範囲にカラーバーを追加することができます。
指定範囲を別のカラーバーにすることで部品間の比較や金属リードの相対比較を白とび黒とびさせることなく容易に比較することができます。
画像全体を1つの均一な温度とみなし、画素ごとの放射率を補正します。
金型や金属板などで均一な放射率でない場合や、応用して曲面補正などに用います。
描画したライン上の全画素温度をロガーのように時系列記録します。
対象物が動く場合や変化する場合に用いられます。
冷却型センサに搭載された指定あるいは任意の使用画素とすることできます。
使用画素を減らすことで数千ヘルツのフレームレートを実現することができ、高速カメラとして用いることができます。
開いた動画を表示管理(1ファイル20フレーム分x2)。20フレームまで動画1ファイル中の時系列データを表示できます。
指定フレーム分飛ばして表示することも可能。動画の全体像や指定フレームの時間がたった情報をサムネイルで確認することができます。
レンズ外部の参照面による均一性補正ができます。
ユーザーで行うことができるワンポイント非均一性補正機能です。起動時の較正環境との違いからくる不均一性や映り込みなどを除外することができます。
画面内に格子状の目盛を入れ、撮影範囲の寸法を表示することができます。
測定対象が画面内に多数ある場合に距離や配置を簡易把握できます。
指定箇所の経時プロファイル表示が可能です。
CSV・エクセルで処理する前に経時変化の概要をつかみたい場合にリアルタイム、オフラインともに簡単に経時変化を確認することができます。
単位時間における差分画像=変化の係数を表示できます。
変化を定量化することで設備の加熱飽和点の特定や安定性をモニタリングすることができます。加熱器の動作制御や差分データの定量化に用いられます。
差分画像を積分画像に変換できます。
モード2を用いることで瞬間的な変化を画像として残すことができる。ホットスポットや蓄熱程度など画像表示や定量化を行うことができます。
ライブ画像、保存画像の両方に同じ位置に同時にマウスオーバーさせることができる。
同時に2個マウスオーバーさせることで同じ位置の温度表示を同時に行うことができ、温度比較が容易になる。
HRシリーズ タイプSCでは様々なアラートの出し方を選択できます。PCスピーカーから警告音を出す、画面色を変える、アイソサームによる色分けなどです。
検査者への負担軽減のための半自動化や被験者への不快感軽減のために警告音を検査者が用意する音楽ファイルなどに変えることも可能です。