ミクロンレベルの解像度でありながら、長い撮影距離を実現した顕微鏡サーモグラフィです。
ミクロンレベルの熱画像を取得する赤外線顕微鏡システムでは感度を得るため撮影距離が短くなります。しかし電子基板や新素材の試験ではプローブを立てる、レーザーを照射する、チャンバー内の物体を顕微鏡サーモグラフィで見たいなど、被写体とレンズの距離が必要な場合があります。このような用途専用機として登場したのがサーマルヴューX MCR-LWDです。
57μmの解像度で顕微鏡サーモグラフィでは世界最長レベルの229㎜の撮影距離や最高20μmの解像度に42mmの撮影距離と通常の約2倍の距離をもって計測が可能。
レーザー照射やプローブを立てるなど印加することで高温現象をミクロンレベルで確認する用途に最適なシステムになっています。
20、25、28.4、50、56.7、100µm解像度から選択
幅広い解像度の中から選択できます。20ミクロンなら42mmの距離、100ミクロンならという選択肢が可能です。
解像度で撮影範囲が異なります。被写体の大きさに合わせたレンズを選択できます。
システムとしては低価格ならが、鍵となるレンズには解像度と開口(明るさ)、撮影距離のバランスを求めた高品位顕微鏡レンズを採用しています。
高解像度、低歪み、低周辺減光を実現したゲルマニウムレンズです。
カメラはPCとギガビットイーサネットで通信、ネットワークを形成します。
10/100Base1やUSB2.0ではなく1000Baseを使用することで1ギガビットの高速通信で高いフレームレートを実現しています。ルーター経由での計測も可能です。
設定枚数分の静止画を連続で撮影することが可能です。
動画のように動作中の温度を撮影したり、デジカメのように数枚をまとめてとることでベストショットを選択することも出来ます。
時間は各フレームミリ秒単位まで記録されます。あとからいつ撮影したフレームか全てわかるようになっています。
データはAVIファイルとして一般的な動画ファイルに変更することが可能です。
リアルタイムに指定点・ライン・エリアの温度情報をCSVに出力。
サーマルヴューX MCRではデータロガーのように、指定した領域のデータを時系列にCSV出力することができます。
1つのCSVファイルに出力し、経過時間も残るため、保存後エクセルでグラフ作成を簡単に行うことができます。
サーマルヴューXの豊富な機能を使用。CSV連続出力、インターバル機能、オフセット合わせ込みなどを用意。MCR用に目盛表示機能搭載。
オフセット機能は、画面内に温度が分かっている、あるいは変動の小さい点があればその温度に合わせ込む補正機能です。これにより別の温度計などに再現性を依存することができます。
サーマルヴューX MCRシリーズでは出荷前に全画素温度検査を行っております。顕微鏡サーモグラフィ計測では数ミリ角の狭い範囲で細かい構造体の温度計測を行います。
そのため全ての画素で温度が精度内に入るよう出荷前検査を行っており、中心のみの温度精度ということはありません。