コンセプト|サーマルヴューX MCR Type D



 サーモグラフィは温度上昇の可視化はしやすい反面、温度変化、温度低下、パターン表示は視認し難い。MCR Type Dは微小領域計測の機能を持ちつつ、TDシリーズの全機能を引き継ぎ、かつGUIを改善した新しい差分計測用のアプリケーションです。温度低下、温度変化パターンを独自のカラー、諧調で可視化します。
温度値による評価に加え、温度差の可視化により、不良解析、温度変化の確認・比較が可能。さらにサーマルヴューX以外のカメラやシミュレーションデータ等のCSVデータを入力することが可能できます。Type S、Rに搭載された機能も利用可能です。

温度変化を可視化する

 独自の信号変換処理により、温度差分計算を行いながら、通常の熱画像表示処理も行えます。
 通常の熱画像では気が付かない変化やパターンを可視化することで、原因不明の現象解明など新しい検証うが可能になります。通常の熱画像との同時比較も可能です。

多彩な温度変化可視化処理

 Type Dでは3種類の差分熱画像を作成でき、目的に応じて選択できます。
 フレーム間差分、基準差分、微分差分を利用でき、異なる差分映像を確認できます。

リアルタイムにフレーム間の差分温度を画像化、データ化

 前の画像と次の画像の差分をリアルタイムに画像、温度表示します。
 一瞬の温度上昇、一瞬の温度低下を見逃さないフレーム間差分機能を搭載しています。

リアルタイムに指定フレームとリアルタイムフレームの差分温度を画像化、データ化

 基準とする熱画像をゼロ点とし、現在の温度との差分を表示します。
 ある時点からの温度変化があった箇所のみ強調されるため、変化を直感的に理解できます。

微分差分

 単位時間(1s)ごとの差分映像を表示できます。
 設備や製品の温度飽和状態の確認など、挙動や状態確認に用います。

温度変化を可視化しやすい、専用差分温度カラーで変化の可視化を鮮明に。

 温度変化を可視化するには専用のカラー諧調が分かりやすく、サーマルヴューXでは独自開発の専用諧調を用意しています。
変化をゼロとしたカラー表示と自動で行われる温度

差分熱画像と通常の熱画像をリアルタイムに同時表示できる。

 
 

保存データの差分温度を画像化、データ化。

 差分データはリアルタイムだけではなく保存データ間で作成することもできます。
 動画の別フレーム間、あるいは別個のデータ間で差分データの作成が可能です。