コンセプト|新製品:世界最長クラスのワーキングディスタンス



 ワーキングディスタンス229㎜、レンズ端面からサンプル焦点面まで世界最長クラスの距離で撮影可能な顕微鏡サーモグラフィです。
 顕微鏡サーモグラフィ計測は微小領域から信号を取得するため、通常撮影距離が短く、プローブやレーザー入射等の物理的空間が限られています。またチャンバー内の温度計測にも制限があります。XMCR64-XA0653-03xHTはこれまでにない長焦点距離で撮影が可能な新しい顕微鏡サーモグラフィです。

撮影距離229㎜

 顕微鏡サーモグラフィでは世界最長レベルの229㎜の撮影距離と通常の約10倍の距離をもって計測が可能。
 レーザー照射やプローブを立てるなど印加することで高温現象をミクロンレベルで確認できます。またチャンバー内のサンプルの位置までチャンバー外から撮影が可能です。

視野世界最大クラスの36.2 x 29mm

 

 撮影視野は世界最大クラスの横36.2㎜。ミクロンレベルで広範囲を計測することができます。
解像度を求めれば視野が狭くなります。通常のサーモグラフィをマクロに使用すれば周辺はひずんでボケます。

解像度56.7μm

 長焦点距離、広範囲撮影で、解像度は56.7μm、1㎜角のサンプルなら17画素x17画素の分布が取得できます。
 チャンバー内の超小型ICや抵抗の特性評価、PCBのリークテストな検査、レーザー・UV等の照射加熱評価等、空間・視野・解像度が必要な用途に用いられます。

他の顕微鏡サーモグラフィ用レンズとの互換性

サーマルヴューX MCRシリーズのXA0650系カメラなので他の高解像度レンズ等と互換し、解像度変更ができます。
例えばXLN-W3xV2レンズでは8.7μm、視野3.6㎜x2.9㎜と10倍の倍率の違いで撮影が可能です(距離11㎜)。

サーマルヴューX Appの豊富な機能

 MCRシリーズではタイプS、R、Dの3種類が用意されています。基本の動画計測から、プロファイル計測、温度条件探索、様々な差分計測等、数多くの機能が利用可能です。
 温度特性評価、クラック・ボイド検出、リーク・ショートテストなどミクロンレベルでなければできない温度計測がサーマルヴューX Appなら可能になります。

鮮明な画像と違いを抽出する信号・画像処理

 サーマルヴューXシリーズに共通する鮮明な画像表示、僅かな違いを抽出するアルゴリズムが搭載されています。
独自の生信号処理、独自開発のキャリブレーション、温度精度を確保する特殊な温度補正により、妥当な温度計測、異常の検出を可能にします。

XYZステージ

 サーマルヴューX MCRシリーズ用にXYZステージを用意しています。XYZに±15㎜の調整機構がついて簡単に用いることができます。
 サーマルヴューX MCRシリーズと同時購入でお得な割引もされます。

全画素温度検査済

 サーマルヴューX MCRシリーズでは出荷前に全画素温度検査を行っております。顕微鏡サーモグラフィ計測では数ミリ角の狭い範囲で細かい構造体の温度計測を行います。
 そのため全ての画素で温度が精度内に入るよう出荷前検査を行っており、中心のみの温度精度ということはありません。