TestCondition::サーモグラフィの設置条件
サーモグラフィの選定と等しく重要なのが、設置条件です。
撮影距離、障害物の有無、熱伝達の影響(風)、熱伝導の影響(被験者に触れているものの有無、体勢)、
周囲の熱源、時間帯など検討項目が多数あり、それぞれが測定結果に影響します。
また撮影場所の条件はあらかじめ決まっていることが多いので、その制限も考慮に入れる必要があります。
撮影しようとしたら距離がとれなかった、ということは起き得ます。
人体の温度測定では余りありませんが、窓越しに測定したい場合、特別な窓の設置が必要になります。
通常のガラス窓は赤外線を透過しないからです。こうした赤外線透過窓は高価で、事前に必要かの検討がなされなければなりません。
熱伝達で多いのは空調の風で、これは皮膚温を下げます(設定温度が低い場合)。ヒーターからの放射も皮膚温に影響します。
時間帯や心理的要素、室温の変化による血流の変化などの事前の考慮、そして計測後の考察が必要になります。
これらの影響を無視できる条件、あるいは影響してよい条件が何かを決めて、目的を満たす設置を行います。
これまで述べてきたような知識や経験を既にお持ちの方はレンタルが最も安価な方法と言えます。
160x120画素のカメラで2.5万円程度から、320x240画素の高感度タイプで5万円程度の費用になります。
もしもサーモグラフィ計測への不安がおありなら、上記レンタル費用に追加の費用がかかりますが、費用対効果の高い測定が行えます。
参考ページ>>共同実験サービス
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目的(何を何のために)
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測定温度範囲
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目標精度
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感度(温度分解能)
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画像の細かさ(目的、対象物の大きさ、撮影範囲)
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サーモグラフィ設置条件(撮影距離、障害物、周囲の状況)