黒体炉は基準温度ですが、黒体炉も高精度の温度計で黒体面の温度を安定させているものなので、一定の誤差があります。
誤差は用いている温度計によりますが、±0.05度や0.1度、0.5度など様々にあり、対応する温度によっても異なります。
黒体炉の誤差は2種類あり、精度と再現性になります。精度は黒体炉の温度を測る内部温度計とのずれで、再現性は黒体炉の温度調節自体の安定性をさします。
サーモグラフィの温度精度は黒体炉を基準とするので、黒体炉の精度と再現性を超えたサーモグラフィの温度精度を実現することはできず、凡そ黒体炉の精度の数倍になると考えられます。